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ユーザーズガイド



4.4. 幾何補正係数

幾何補正係数表には格子点での緯度と経度が記述されており、HDFファイルから抽出できる。 格子点表もまたHDFファイルに存在する。 格子点以外の画素の緯度と経度は、格子点での値からリニア内挿により算出できる。 但し、TIRに関しては、さらに追加の補正が必要になる。詳細は、ユーザーズガイド第1部のTIR焦点面構成を参照のこと。

幾何補正係数表においては、緯度は地心緯度座標系で表示されている。 また、緯度と経度値は画素の中心で定義されている。地球の準拠楕円体はWGS-84に限定されている。 従って、観測点の緯度と経度はセンサの視線ベクトルの延長線とWGS-84 回転楕円体面の交点に相当し、 標高と観測角度に依存した地形歪み(倒れ込み誤差)を含んでいる。

地心緯度Ψは以下の関係から、簡単に測地緯度φに変換できる。

  tanφ=CtanΨ
  C = 1.0067395

Figure 4-6に格子点の構造を示す。全ての画素に対して内挿で観測位置の算出が出来るように、 最初と最後の行は定義された画素領域の外に位置している。


Figure 4-6 幾何補正係数格子点の構造
Figure 4-6 幾何補正係数格子点の構造




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