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4. レベル1Aデータプロダクト
4.1. 内容概要 |
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Fig. 4-1にレベル1Aデータプロダクトの概要を示す。レベル1Aデータは利用し易いように再構成され、補正のための係数は添付されてはいるが、
実際には画像データにリサンプリング等の処理が施されてはいないオリジナルな取得データ性能を保持したプロダクトである。
具体的には、画像データ、ラジオメトリック補正係数、幾何補正係数、その他の補助情報から成っている。
シーンカットは予め決められているASTER WRSに従ってレベル0Bデータに対して行われる。
各グループのデータは軌道平行方向に60 km毎に分割される。
バンド3B以外は、隣接シーンとの5%のオーバーラップに相当する3 kmを加えて実際のシーン長は63 kmになる。
バンド3Bに対しては軌道平行方向の地形歪みと軌道直交方向のポインティングによる画像回転分の補償を追加考慮して、81 kmのシーン長になる。
標高ゼロにおけるバンド3N とバンド3Bの画像の対応関係は、Fig.4-3に示してある。
シーンカットは、一般のユーザに標準品を供給するために、レベル1データプロダクトの大きさを規格化するためのものである。
シーンの位置が予め厳密に決められていることを意味しない。
特殊な用途に対しては、必要とあれば連続した一組のシーンからレベル0Bデータ(カットされていないストリップ状の画像データ)に戻し、
そこから再設定したシーンに切り直すことは可能である。即ち、シーンカットは可逆的である。
レベル1AデータプロダクトはHDFファイル形式であり、画像データ、輝度補正係数、幾何補正係数等を含む完全なデータセットが収納されている。
Figure 4-1 レベル1Aプロダクト概略
Table 4-1 にレベル1Aプロダクトのサイズを示す。
Table 4-1 レベル1Aプロダクトサイズ
Item |
Data size (byte) |
Data Directory |
8,192 |
Generic Header |
about 4,000 |
Specific Header |
about 10,100 |
Cloud Coverage Table |
1,365 |
Ancillary Data |
about 1,728 |
Supplement Data |
about 1,379,550 |
VNIR Image Data |
74,660,000 |
SWIR Image Data |
25,804,800 |
TIR Image Data |
4,900,000 |
Radiometric Correction Table |
355,656 |
Geometric Correction Table |
4,746.080 |
Total |
about 111 MB |
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