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地球物理セミナー 平成27年度(第84回~第87回)

*第87回地球物理セミナー


日 程:2月10日(水)13:30~ (それぞれ一時間程度)

場 所:7-1-0531号室

発表者:木村治夫(電力中央研究所 地球工学研究所)

タイトル:丹那断層帯におけるP波反射法地震探査

発表者:住田達哉

タイトル:丹那盆地における精密重力探査

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*第86回地球物理セミナー


日 程:9月30日(水)13:30~ (一時間程度、最長1.5時間打ち切り)

場 所:7-1-0264号室

発表者:山口和雄

タイトル:九十九里低地の浅部地下構造調査

要旨:

 「沿岸域の地質・活断層調査」の一環として九十九里低地沿岸陸域において深度10数mから300m程度を目標として反射法地震探査を実施した.目標深度に適切な調査仕様ということで震源:P波油圧インパクタ,測点間隔:2m,同時受振:192ch,最大オフセット:382m等とした.これまでに静補正,速度解析等を適用しCMP重合時間断面まで作成した.反射断面で,往復走時20ms~30msに連続の良い強振幅の反射面が見られ,既存ボーリングデータを参照すると,沖積層基底面と考えられる.60ms付近に長さ100m程度で相互に似た波形の反射面が数箇所見られる.それ以深は,70ms~130ms,170ms~250msに断続的な反射面群が認められる.この反射断面と,陸域ボーリング,海域で近接する音波探査,数㎞の深部までの基礎物理探査等との対比によって,調査地域の地下構造解明を試みる.今後,沿岸陸域で沖積基底面まで掘削されるボーリング位置を通る新規の反射法調査を行う予定である.

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*第85回地球物理セミナー


日 程:8月26日(金)13:30~ (一時間程度、最長1.5時間打ち切り)

場 所:7-1-05531号室(第3会議室)

発表者:伊藤 忍

タイトル:会津盆地東縁における反射法地震探査

要旨:

 会津盆地東縁断層帯の北部は火山起源の堆積物等に覆われており, 現在まで十分に調査されているとは言い難い. これまでに推定されている履歴から,それほど活発な断層帯ではないが, 調査をすることは防災上必要なことである.  そこで,我々は,困難さを十分に認識した上で浅層反射法地震探査を実施した. その結果,予想を超える良好な結果を得ることができた. 会津盆地東縁断層帯に起因すると考えられる撓曲構造がイメージングされた. 今後,調査範囲を拡大し,会津盆地東縁断層帯の連続性を明らかにする予定である.

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*第84回地球物理セミナー


日 程:7月31日 今回は特別セミナーです。

時間:13:30~ (1時間程度、最長1.5時間打ち切り)

発表者:奥脇 亮 (筑波大学大学院生命環境科学研究科)

タイトル:「高周波励起現象と巨大地震の破壊進展プロセス」

要旨:

 地震によって放射される地震波の中でも1 Hz周辺の高周波はすべり速度や破壊伝播速度の急変によって励起されることが理論的に知られており,地震時に高周波がいつ・どこで・どのように励起されたかを知ることは地震の破壊進展プロセスを理解する上で重要といえる.1980年代から断層すべりの時空間分布を推定する手法として波形インバージョン法が用いられてきたが,一般に高周波の波形はその形状が低周波の波形に比べて非常に複雑であり,波形インバージョン法で高周波の波形を扱うのは困難であった.2000年代に入って1 Hz周辺の高周波励起現象をイメージングする手法としてbackprojection法が開発されたが,とくに震源域の浅い逆断層型の巨大地震の場合,P波に遅れて到達する振幅の大きな後続波 (pP,sP波) の影響から解のイメージが系統的にずれる問題を抱えていた.こうした後続波の影響を軽減し,高周波励起源をさらに解像度よく求めようとする手法にhybrid backprojection (HBP) 法がある.HBP法は,観測波形とグリーン関数の相互相関関数を観測点分スタッキングすることで高周波 (0.5–2.0 Hz) 励起源の時空間分布を推定する手法である.P波に加えてpP,sP波といった後続波まで含めて相関をとることによって,反射波の影響を軽減し,解のイメージに深さ方向の解像度を与えることができる.これによって高周波励起現象を波形インバージョン法によって得られる断層すべりの時空間分布と統合して解釈することが可能になった.またグリーン関数を明示的に与えることによって,仮定する断層の幾何形状と高周波励起との関係を直接的に議論することが可能である.  セミナーでは2010年チリ・マウレ地震 (Mw 8.8),2015年ネパール・ゴルカ地震 (Mw 7.9),2008年中国・四川地震 (Mw 7.9) の解析結果をもとに高周波励起現象とアスペリティ破壊との関係,高周波励起現象と断層の幾何形状との関係について発表する