ヒューマンストレス産業技術研究会
 
第23回講演会
「うつ病の発症・治療・診断
-治療診断に必要な技術と本質的課題とは-」
 
聴 講 無 料
日時: 平成24年3月29日 (木) 13:30〜
場所: (独)産業技術総合研究所 関西センター
     基礎融合棟 2階大会議室
 

地図
参加のお申し込みについて

講演会の参加をご希望される方は、会場整理の都合上お手数とは存じますが、
以下より、オンライン登録をお願い致します。
講演会の参加登録につきましては、定員(150名)となり次第、締め切らせて頂きます。
※ 講演会の参加証は発行致しません。定員に達した場合にのみご参加いただけない旨ご連絡致します。

プログラム
                 
総会 (13:30〜13:45)
開会の挨拶 (13:45〜13:50)
国分 友邦
ヒューマンストレス産業技術研究会 会長
産総研 健康工学研究部門 顧問
講演
基調講演 『うつ病医療の現状と課題』 (13:50〜14:35)
国立精神・神経医療研究センター 理事長 樋口 輝彦 先生
この10年の間にうつ病受療者は2倍に増加し、2008年には100万人を突破し、さらに増加を続けている。また、うつ病と関連のある自殺者は過去14年にわたり年間3万人を超えており、減少傾向は見えない。企業はうつ病の休職者を抱え、うつ病によるコストは極めて高い。このようにうつ病に対する社会的関心は高く、その克服は国民的課題である。うつ病の真の原因は未だ明らかになっていない。うつ病の診断は今のところ臨床症状に基づいて行なわれているが、他のうつ状態との境界は必ずしも鮮明ではない。診断の助けとなる客観的指標(バイオマーカー)が待望されている。一方、うつ病の治療は原因が未解明ながらも有効な薬あるいは精神療法が存在するが、なお難治のうつ病が3, 4割存在し、新たな治療法の開発が待たれている。以上、うつ病の診断と治療の現状を紹介すると共に、これまでの研究の流れについても若干言及したい。

『画像研究から考える、うつ病の診断と治療』 (14:35〜15:10)
広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 特任助教授 土岐 茂 先生
うつ病は抑うつ気分と興味・関心の喪失に、不安緊張感や食欲低下、不眠などを伴う臨床症候群である。臨床診断と重症度の評価は病歴の聴取等の精神医学的面接に依拠し、主観的評価も必要とするため、面接と治療者育成には、十分な時間が必要とされる。近年では、ヒトの脳機能を非侵襲的方法で、計測することが可能となり、うつ病に対しても脳機能画像から見た定量的診断と評価手法の確立が一つの課題となっている。本講演では、これまでのうつ病の臨床的知見を振り返り、当研究室でも用いている、functional MRI(fMRI)とresting fMRI、構造画像などについて、先行研究の結果も踏まえ、概要をご紹介したい。

休憩(15:10〜15:30)


『抗うつ薬を創ることの難しさ』 (15:30〜16:05)
田辺三菱製薬株式会社 研究本部 薬理第一研究所 主任研究員 林 恵子 先生
うつ病に苦しんでおられる患者様の多くは抗うつ薬により治療されておられますが、現在使用されている抗うつ薬の効きにくい患者様が4割程度はいらっしゃると言われています。そこでさまざまな新薬創製の試みがなされていますが、臨床試験はなかなか成功しません。うつ病の病態はおそらくヘテロであるが根本原因が不明である、創薬のための非臨床試験で一般的に用いられるげっ歯類では病態に関与する前頭前野の発達が悪い、うつ病の診断は言語による問診で行われるが客観的な判断基準(マーカー)がないなど、さまざまな要因が重なっています。しかし、脳科学やゲノム科学の進展により、現在うつ病治療薬の開発は大きな転換期にあるのではないかと考えています。本講演では、抗うつ薬創製を取り巻く現状と課題についてお話させていただき、日本発新薬の創製に向けて参加者の皆様と議論できればと思います。

『精神疾患臨床研究の道 -その本質とコツ-』 (16:05〜16:40)
大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学連合
        小児発達学研究科附属子どものこころの分子統御機構研究センター 准教授
橋本 亮太 先生
私は大阪大学医学部を卒業後精神科医となり、大学院で基礎的な脳科学研究を行い、その後、米国国立精神衛生研究所に留学しました。そこで、精神疾患の臨床研究の方法を学び、帰国してから精神・神経医療研究センターの神経研究所に勤務しながらセンター病院の精神科医の協力を得て、臨床研究を開始しました。その臨床研究を発展させて、うつ病専門外来の立ち上げを行いました。その後、大阪大学精神科に異動して新たに包括的な臨床研究システムを構築し、統合失調症専門外来・入院プログラムを行っています。本講演においては、このような精神疾患の臨床研究の本質と行うためのコツについて紹介します。
フロアとのディスカッション (16:40〜17:05)
閉会の挨拶 (17:05〜17:10)
田口 隆久
産総研 関西センター所長
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主催 ヒューマンストレス産業技術研究会
共催 (独) 産業技術総合研究所 健康工学研究部門
後援 (財) バイオインダストリー協会
(財) 大阪科学技術センター
(社) 人間生活工学研究センター
大阪商工会議所
(独) 産業技術総合研究所 関西センター
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お問い合わせ先

ューマンストレス産業技術研究会 事務局
(独)産業技術総合研究所 健康工学研究部門内
〒563−8577 大阪府池田市緑丘1−8−31
TEL: 072−751−9693
FAX: 072−751−9964
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