ヒューマンストレス産業技術研究会
 
第20回講演会
「ストレス診断と計測評価」
 
聴 講 無 料
日時: 平成22年11月12日 (金) 13:10〜
場所: (独)産業技術総合研究所 関西センター
     基礎融合棟 2階大会議室


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参加のお申し込みについて

講演会の参加をご希望される方は、会場整理の都合上お手数とは存じますが、
以下より、オンライン登録をお願い致します。
講演会の参加登録につきましては、定員(150名)となり次第、締め切らせて頂きます。
※ 講演会の参加証は発行致しません。定員に達した場合にのみご参加いただけない旨ご連絡致します。

プログラム
                
開会の挨拶 (13:10〜13:15)
国分 友邦
ヒューマンストレス産業技術研究会 会長
産総研 健康工学研究部門 顧問
フォーラム
『ストレス検査の現状と展望』 (13:15〜14:00)
岩手大学 大学院工学研究科 バイオ・ロボティクス部門 山口 昌樹 先生
交感神経系や内分泌系に直接・間接的に関与するバイオマーカーでは,ストレスの度合いに応じて濃度が顕著に変化するものがあり,ストレスマーカーと呼ばれる。ストレスマーカーの多くは,唾液検体からも分析が可能である。唾液ストレスマーカーを用いる利点としては,非侵襲的に採取した1滴の唾液検体から交感神経系,内分泌系,免疫系の3つの指標を同時分析できること,急性のストレスマーカーと慢性のストレスマーカーを使い分けられること等が挙げられる。ここでは,バイオマーカーを中心としたストレス検査の現状を解説する。心身ストレスの定量技術,コミュニケーション技術,快適性の評価技術は,ストレス関連疾患の予防だけでなく,生活空間や製品の快適性の向上,心身ストレスの把握,共有化とその対処など,産業にも結びついて行くことが期待される。

『環境と遺伝子の研究から社会ニーズに応えるストレスマーカーを探る』 (14:00〜14:45)
徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 ストレス制御医学分野 六反 一仁 先生
WHOは今年9月に、世界で毎日約3000人、平均で30秒に1人が自殺していると報告した。厚労省は、自殺とうつ病による経済損失を年間2兆7千億円と試算した。うつ病の予知・予防に効力を発揮するストレスマーカーの研究を加速させねばならない。このためには、ストレス脆弱性に結びつく遺伝子素因と脆弱性を引き出す環境要因を明らかにする環境と遺伝子の研究が必要である。遺伝子型とエピジェネテイックに加え、機能性RNAや選択的スプライシングも重要と考えられる。後者の2つは、従来の量的RNAマーカーでなく質的なRNAマーカーとして有用と考えられる。本セミナーでは、末梢血遺伝子発現解析から見いだしたうつ病、慢性疲労症候群、自閉症発現パターンの意味、サイトカインプロファイルの有用性、心理的ストレス特異的なマイクロRNAや選択的スプライシングバリアントなどの新たな質的RNAマーカーについて紹介する。

休憩(14:45〜15:05)


『うつ病の病態と治療に関わる脳内基盤-ストレス制御の視点から-』 (15:05〜15:50)
広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 精神神経医科学 岡本 泰昌 先生
近年、種々の画像解析手法を用いて脳機能を直接測定しようとする研究が精力的に行われている。これらの研究結果から、様々な生理的な機能を持つ神経回路やそれらの回路の相互作用がうつ病の症状形成に関与していると考えられる。本発表では、われわれが機能的磁気共鳴画像法(fMRI)と脳磁場計測法(MEG)といった脳機能画像解析手法を用いて行っている研究結果を中心に紹介する。まず、ストレスがうつ病の発症や症状持続に様々な作用を及ぼしていることから、ストレスの認知の性差、急性ストレス状況下での感覚入力機構への変化、ストレスに適応するための心理的方策の脳内機序について報告する。さらに、これらの脳機能変化は治療反応性や回復の指標となる可能性や、セロトニンのヒトの脳における神経生理学的役割についても報告する。これらの結果を踏まえ、ストレス制御の視点からうつ病の病態と治療に関わる脳内基盤について考察したい。

『メタボローム解析による疲労病態および慢性疲労症候群診断バイオマーカーの研究』 (15:50〜16:35)
理化学研究所 分子イメージング科学研究センター 片岡 洋祐 先生
疲労は生体維持に重要な三大アラーム(痛み・発熱・疲労)の一つであるが、現在、国民の60%が日ごろから疲労感を自覚しており、そのうち、半数以上が 6ヶ月以上続く慢性疲労に悩まされている。その中には強い疲労感を主訴とするものの、未だ原因が十分解明できていない慢性疲労症候群の患者も含まれている。われわれは疲労モデル動物から採取した臓器や慢性疲労症候群患者血液を対象にメタボローム解析研究をおこない、疲労バイオマーカーの探索をおこなった。疲労病態としてアミノ酸代謝やエネルギー代謝の変化を見出したが、特に慢性疲労症候群患者で大きな異常を示す代謝経路をTCAサイクル中に発見し、慢性疲労症候群の診断バイオマーカーとなりうることを示した。本成果は、迅速かつ客観的な慢性疲労症候群の診断を可能にするだけでなく、診断結果が病態そのものを表していることから、治療方針を立てるうえでも役立つものと期待される。
パネルディスカッション (16:40〜17:15)

モデレーター: 産総研健康工学研究部門 脇田 慎一

パネラー: 講演者

閉会の挨拶 (17:15〜17:20)
田口 隆久
産総研 関西センター所長
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主催 ヒューマンストレス産業技術研究会
共催 (独) 産業技術総合研究所 健康工学研究部門
後援 (財) バイオインダストリー協会
(財) 大阪科学技術センター
(社) 人間生活工学研究センター
大阪商工会議所
(独) 産業技術総合研究所 関西センター
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お問い合わせ先

ューマンストレス産業技術研究会 事務局
(独)産業技術総合研究所 健康工学研究部門内
〒563−8577 大阪府池田市緑丘1−8−31
TEL: 072−751−9693
FAX: 072−751−9964
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