特許番号 | 第2818076号 |
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出願番号 | 特願平4-176941 |
出願日 | 平成4年(1992)7月3日 |
発明者 | 河端 淳一、 武内 洋、 千葉 繁生、 大山 恭史、 堤 香津雄、 神田 康史、 藤森 紘明、 村岸 治 |
出願人 | 工業技術院長、 川崎重工業株式会社 |
特許権者 | 工業技術院長、 川崎重工業株式会社 |
発明の目的: 固体粒子と気体とを接触させて,吸着,反応などの操作を施す方式には通常、 固定層、移動層、流動層、噴流層等が用いられる。微小重力環境下にある宇宙機内でも固体粒子と 気体との接触が必要な場合、その方式としては装置構造の簡単なこと、小型軽量ということから 大部分が固定層方式であった。しかし、固定層方式は他の方法と比較すると反応、吸着に要する 時間が著しく長くなるという欠点がある。今後、宇宙開発の進展に伴い宇宙機内においても 接触操作が行われる機会が増大するものと考えられるが、固体粒子の挙動は地上とは大いに異なり これまでの移動層や流動層等の混合方式をそのまま適用することは出来ない。 そこで、微小重力環境下において固体粒子と気体との吸着・反応等の操作速度を著しく 向上させることが可能で、装置を小型軽量とすることが可能な固体粒子と気体との接触方法 及びその装置を提供する。
発明の効果: 本発明によれば小型、軽量な装置で、微小重力環境下での固体粒子と気体との 吸着、反応等の操作速度を著しく向上させることが可能である。
発明の概要: 0.02G以下の微小重力環境下において、粒径が10μm〜5mmでかつ密度が0.9g/cm3以上の 固体粒子に気体を接触させながら化学的操作を行うための固体粒子と気体との接触方法において、 容器内に固体粒子を封入し、その粒子に振動数が10〜500Hzで、振幅が0.1μm〜10mmの機械的振動を 付与して固体粒子の分散状態を形成すると共に、容器内に上記の気体を流通させることを特長とする 固体粒子と気体との接触方法及び装置。
図面: