特許番号 | 第2681448号 |
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出願番号 | 特願平6-105964 |
出願日 | 平成6年(1994)4月21日 |
発明者 | 河端 淳一、 千葉 繁生、 武内 洋、 大山 恭史、 村岸 治、 堤 香津雄、 榊田 康史、 河村 太郎 |
出願人 | 工業技術院長、 川崎重工業株式会社 |
特許権者 | 工業技術院長、 川崎重工業株式会社 |
発明の目的: 地上の重力下での粉粒体の供給は回転フイダーの回転により粉粒体を重力で 供給できるが宇宙機内での微小重力環境下では地上の重力場とは異なり、粉粒体は捕捉困難であり、 容器から出すことすら難しい作業となる。そのため、宇宙で粉粒体を取り扱う分野、 例えば新材料製造実験,有人用飲食物等では予め一定量の粉粒体を容器内に貯蔵しておくなどの 処置が施され甚だ作業性が悪かった。そこで、本発明においては上記問題を解決し、さらに、 宇宙機器内で粉粒体原料の調合、前処理などの工程を施すことが出来る粉粒体ハンドリング技術 開発のために微小重力環境下での粉粒体の定量切り出し、定量供給を可能にした切り出し方法及び その装置を提供する。
発明の効果: 貯蔵された粉粒体を押さえつつ,ガス流により切り出し部に導くので, 微小重力環境下での粉粒体の浮き上がりが防止され,確実に切り出し部に押し込むことが出来る。 また、この押し込まれた粉粒体をローターの回転により確実に切り出し、切り出された粉粒体は 切り出し部を通過したガス流により確実に供給部に導かれ、ここから所要個所に確実に供給される。 さらに粉粒体の定量切り出し、定量供給が可能となるなどの特長があるため、宇宙機内で粉粒体を 取り扱う実験内容の高度化、領域拡大、機器の長寿命化、高効率化、小型軽量化に貢献するところ 大である。
発明の概要: 本発明は、貯蔵された粉粒体を上部から押さえつつ、その粉粒体をガス流により切り出し部に導き、切り出し部に導いた粉粒体をローターの回転により切り出し、この切り出された粉粒体を切り出し部を通過したガス流により供給部に導いて合流し、これを所要個所に供給することを特徴とする微小重力下での粉粒体の切り出し供給方法である。
図面: