産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 粉粒体の分級方法及び装置

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特許番号第2665551号
出願番号特願平5-227968
出願日平成5年(1993)8月20日
発明者堤 香津雄、 神田 康史、 村岸 治、 河端 淳一、 武内 洋、 千葉 繁生、 大山 恭史
出願人工業技術院長、 川崎重工業株式会社
特許権者工業技術院長、 川崎重工業株式会社

発明の目的: 粒径分布のある粉粒体の風力分級装置としてサイクロンやバーチャルインパクーが 知られている。サイクロンやバーチャルインパクーでは粉粒体を気流搬送し, 気流の方向を変えると大径粒子は慣性力が大きいので気流のように方向を変えず、 小径粒子は気流と同じような軌跡を描くことを利用して分級する。しかし、地上では重力加速度の 影響を受けて気相中の粉粒体は不安定な分布及び偏流が生じ、このため分級の精度が悪くなる。 そこで、分級装置を無重力状態に設置して、重力加速度による偏流を防止して、 分級の精度を上げる方法及び装置を提供する。

発明の効果: 無重力状態で粉粒体を気流搬送し分級するので、重力加速度による粉粒体の 偏流及び乱流域による粉粒体の蛇行流が生じることなく、精度の高い分級を行うことが出来る。 又、粉粒体の流れが層流なるような低速度で気流搬送する場合、又は/及び粉粒体の流れる幅を 薄くする場合は、分級時の初期の誤差が少なくなるので,分級の精度をさらに上げることが出来る。

発明の概要: 無重力状態で粉粒体を気流搬送し、気流の方向を変えて、 粉粒体の慣性力及び遠心力と、粉粒体と気流との粘性力との比で分級することを特長とする 粉粒体の分級方法。

図面:

  1無重力室  2スリット型  3分岐部  4スリット  5粉粒体搬送手段
  6インパクター入口部  7切り出し  8ピストン  9粉粒体貯槽  10ブロワ
  11弁  12弁  13粗粉出口  14粗粉捕集器  15微粉出口  16微粉捕集器

付図