特許番号 | 第2642874号 |
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出願番号 | 特願平6-181752 |
出願日 | 平成6年(1994)7月11日 |
発明者 | 横田 祐司、 石橋 一二、 山田 勝利、 田中 重信 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 従来の被覆肥料は、被覆材の種類、膜厚により溶出速度を制御できる利点を 持っているが、被覆材によってはコストが高くなる欠点を持っている。この欠点を補うために 農産廃棄物として得られるモミ殻を肥料成分の粒状化を容易にする増量材および肥料成分の溶出速度を 制御するマトリックス(難溶性物質)として用いることにより、被覆肥料を経済的に製造する方法を 提供することにある。
発明の効果: 安価な農産廃棄物であるモミ殻を、肥料成分と併せて、当該肥料成分の粒状化を 容易にする増量材および当該肥料成分の除放化を促進するためにマトリックスとして 用いることにより 、水溶性肥料の被覆化とその効果である緩効化を効率的かつ経済的に 行うことができる。
発明の概要: 本発明は、水溶性肥料を粒状化し、その表面を合成高分子(エチルセルロース、 ポリスチレン等)または生分解性高分子(乳酸ポリマー等)からなる半透水性ないし非透水性の 被覆材からなる皮膜で被覆して、肥効の持続性が高い被覆肥料を製造するに際し、ひりよう成分と 併せて、微粉砕したモミ殻を肥料成分の粒状化を容易にする増量材および肥料成分の除放化を 促進するためのマトリックスとして使用し、これらにバインダーを加えて混合し、これを乾燥化した 粒子に対し、流動コーテイング装置で被覆材を被覆することを特徴とする被覆肥料の製造方法。
図面:
本発明に係わる被覆肥料の製造工程