産総研北海道センター特許情報

発明の名称: ロードヒーティング制御方法

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特許番号第2564761号
出願番号特願平5-288702
出願日平成5年(1993)10月25日
発明者佐山 惣吾、 三浦 健一、 西川 恭則、 須藤 昌義、 酒井 好夫
出願人工業技術院長、 (株)フジイ
特許権者工業技術院長、 (株)フジイ

発明の目的: 従来の電気式ロードヒーティング方法では、運転開始時から停止までの電力供給量は ほぼ一定している。効率的な融雪を行うには、スタート時に電力量を多くして融雪適正路面温度までの 到達時間を短くする必要があった。ところが、この場合は、適正路面温度到達後も必要以上の電力を 供給し続けることになり、余分なエネルギー消費を招いていた。これらを解消するため、融雪運転の 高効率・省エネルギー化を図る。

発明の効果: 地温センサーの温度制御により、発熱体に電力を直列に接続し少ない電力供給量で 予熱運転を行う。また、降雪センサー検知に伴って制御回路部で発熱体に供給電力を直列から 並列接続に切換えさせる。これにより多くの電力量でスタートアップが行われ、短時間で融雪適正 路面温度に到達する。その後は、タイマー制御による2分割方式により融雪適正路面温度を 維持するのに必要な少ない電力量を供給し、高効率・省エネルギー化を図った。その結果、 消費電力を約40%減少することができる。

発明の概要: 電力供給を直列及び並列に切換え可能に接続された発熱体を、 加熱が均一になるように配置するとともに、地温センサー及び降雪センサーを適所に設置し センサーの検出、発熱体への電力供給開始、停止、接続の切換えなどを行う制御部を設ける。 地温センサーの検出温度が設定温度より低くなったときに、発熱体の接続を直列接続として 予熱運転を開始させ、その後、降雪センサーが降雪を検知したときには、発熱体の接続を並列に 切換えて融雪運転を開始する。本運転の開始後所定時間経過した後に、一定の時間間隔で発熱体の 接続を並列接続と直列接続との間で相互に切換え、高効率・省エネルギー化を図ることができる ロードヒーティング制御方法を提供する。

図面:

付図