産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 融雪装置

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特許番号第2124999号
出願番号特願平4-084523
出願日平成4年(1992)3月5日
発明者西川 恭則、 佐山 惣吾、 三浦 健一、 須藤 昌義、 酒井 好夫
出願人工業技術院長、 株式会社フジイ
特許権者工業技術院長、 株式会社フジイ

発明の目的: 電気式ロードヒーティング法を用いた融雪装置は、 運転開始時から停止までの電力供給量はほぼ一定している。 そこで、融雪適当路面温度までの到達時間を短くすることを望むとすれば、 供給電力を大きくする必要があった。 しかし、適正路面温度到達後も必要以上の電力を供給し続けることになり 余分なエネルギー消費を招いていた。 これらを解消するため、消費電力を制御できる省エネルギー型融雪装置を提供する。

発明の効果: 融雪対象領域の表面近傍に、加熱が均一に行われるような配置で複数本又は、 複数群の発熱体を予め埋設しておく。 複数本、複数群の発熱体を使用してそれぞれ接続結線の切り換え方法によって、 電力供給を100%と33%、100%と25%に切り換えることができる。 それにより、融雪運転の高効率化・省エネルギー化が可能になる。

発明の概要: 3相交流電源(200V)から電力の供給切り換えを可能に接続した発熱体を、 加熱が均一になるように配置するとともに、降雪、積雪、気温、地温、路面状況など 降雪検知情報の信号を与える各種センサーにより運転の開始、停止、または電源と発熱体端子接続の 切り換えなどを行うリレー、運転開始時から一定時間経過したときにリレーを作動させるタイマーを 設けている制御部からなる。 融雪運転のスタートアップ時には、発熱体の結線を切り換えて大きな電力を供給し融雪の高速化、 高効率化を図り、一定時間経過後は少ない割合で発熱体に電力が供給されるように切り換えて、 融雪適当路面温度を維持させる。

図面:

a 発熱体が埋設された融雪対象領域  b 3相交流電源  c 制御盤
d 各種スイッチ  e リレー  f タイマー  g 各種センサー

付図