産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 瞬間加熱方法

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特許番号第1778707号
出願番号特願昭63-213252号
出願日昭和63年(1988)8月26日
発明者佐々木良和、 下川勝義、 鵜沼英郎、 鶴江孝、 河端淳一
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 加熱すべき試料を瞬間的に加熱することを目的とし、該試料を発熱反応誘起可能な粉末からなる 混合圧粉体から成る混合圧粉体で包むかまたはこれと接触状態にして、減圧下で急速に外部から加熱することによって 上記圧粉体に自己発熱反応を誘起させ、該試料に対して瞬間に外部加熱温度以上の熱を与えることを特徴とし、 高温を容易に得がたい条件下で合成反応や、焼結、溶解等の高温反応を進行させる瞬間加熱方法の 提供を目的としている。

発明の効果: 試料として熱反応が誘起される反応性素材はもとより、外熱によって溶融または焼結するもの等の すべてを対象にすることが出来る。また瞬時に加熱溶融させることが出来るので、 いずれの組成領域の合金でも低い加熱温度で用意に得ることが出来る。さらにニッケルとチタンとの混合圧粉体では 外熱温度の2倍近くの温度まで極めて短時間で上昇させることが出来るので、特殊な環境条件、例えば 無重力下、超高圧下、超高真空下における新素材の合成に効果的に利用できる。

発明の概要: 加熱すべき試料を瞬間的に加熱する方法に関するもので、該試料をニッケル粉末と チタン粉末からなる混合圧粉体で包むかまたはこれと接触状態にして、 減圧下で急速に外部加熱することによって上記圧粉体に自己発熱反応を誘起させ、 該試料に対して瞬時に外部加熱温度以上の熱を与えることを特徴とする瞬間加熱方法。

図面:

付図

関連文献
  (1)Ni-Ti圧粉体の自己発熱溶融反応機構,鈴木、下川、鵜沼、植田:粉体および粉末冶金,37(3),p433(1990)