産総研北海道センター特許情報

発明の名称: スパイクタイヤ

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特許番号第1613189号
出願番号特願昭57-234308号
出願日昭和57年(1982)12月23日
発明者広木 栄三
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 路面の温度差によってスパイクピンが、タイヤのピン穴から出入りするスパイクタイヤの開発。

発明の効果: 凍結や積雪を生じた道路と無凍結、無積雪状態の道路とでは車の走行時における タイヤ及びスパイクピンの温度差が異なることに着目し、昇温に伴う形状記憶合金の復元力を利用し スパイクピンを出入りすることによって、スパイクタイヤによる道路面の破壊や摩耗及びそれに伴う粉塵の 発生が防止できる。

発明の概要: 凍結や積雪状態では、タイヤが低温状態にあるため、第1図に示すように、 形状記憶合金製の作動部材6が塑性状態を維持し、皿状ばね4の力により平板状に圧縮変形さられるから、 スパイクピン3はタイヤ本体1の接地面から突出した状態に保持される。一方、無凍結や無積雪状態では、 その走行に伴うタイヤ及びスパイクピン3の発熱により形状記憶合金製の作動部材6が昇温し、 皿状ばね4の力に抗して第2図に示すような皿状の記憶形状に復元するため、 スパイクピン3はピン穴2に没入状態に収容される。

図面:
付図 1.タイヤ本体
2.ピン穴
2c.底面
3.スパイクピン
3a.フランジ部
3b.先端部
4.皿状ばね
6.作動部材