産総研北海道センター特許情報

発明の名称: けい酸カリ肥料の製造方法

問い合わせる ひとつ前に戻る 特許情報の入り口に戻る

特許番号第1540118号
出願番号特願昭58-75903号
出願日昭和58年(1983)4月27日
発明者伊藤 三郎、 武田 詔平、 鵜沼 英郎、 佐山 惣吾
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 従来用いられるカリ肥料は水溶性であるため、植物に吸収される量は少なく河川に流失し環境、 省資源上から好ましくない。この様な問題を解消する肥料として、水に難溶な長期に肥効を保持する けい酸カリ肥料を安価に製造することを目的とする。

発明の効果: これまでのカリ肥料は、カリウム原料に炭酸カリウム、硫酸カリウム等の 高価なカリ塩を使用する製造方法であるが、本発明はカリ原料として最も兼価な塩化カリウムを 用いて直接けい酸カリ肥料を製造する方法である。

発明の概要: 塩化カリウムと石炭灰を混合し、廃糖蜜などのバインダーを添加して粒状に造粒する。 これを乾燥した後焼成炉内に送り、水蒸気の存在下で焼成する。 生成したけい酸カリ肥料は焼成炉から回収され、一方排ガス中に副生する塩化水素は水により 洗浄し塩酸として回収される。本反応は石炭灰中のけい酸(SiO)とKClとH2Oの3者が共存してはじめて進行し、 水蒸気が存在しない場合進行しない。

図面:
付図 1, 2, 3:ホッパー
4   :混合造粒機
5   :乾燥機
6   :焼成炉
7   :水蒸気発生装置
8   :廃ガス洗浄機
9   :製品回収部
10   :けい酸カリ肥料製品