産総研北海道センター特許情報

発明の名称: スパイクタイヤ

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特許番号第1540117号
出願番号特願昭58-42915号
出願日昭和58年(1983)3月14日
発明者広木 栄三
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 路面の温度差によってスパイクピンが、タイヤのピン穴から出入りするスパイクタイヤの開発。

発明の効果: 凍結や積雪を生じた道路と無凍結、無積雪状態の道路とでは車の走行時における タイヤ及びスパイクピンの温度差が異なることに着目し、昇温に伴う形状記憶合金の復元力を利用し スパイクピンを出入りすることによって、スパイクタイヤによる道路面の破壊や摩耗及びそれに伴う 粉塵の発生が防止できる。

発明の概要: 低温時において、第1図に示す形状記憶合金製のリング状作動部材9が塑性状態となるため、 ばね10の力により圧縮変形してフランジ部5,6を開き、支持面5a,6a間に入りスパイクピン3を 突出状態に保持する。高温時において、第2図に示す作動部材9はばね10の力に抗して自力で 拡径状態へ復帰し、支持面5a,6a間から脱出し、スパイクピン3はタイヤ本体1の弾性復元力によって 埋め込み穴2への没入状態に保持される。

図面:
付図 1.タイヤ本体
2.埋め込み穴
3.スパイクピン
4.ガイドピン
5,6.フランジ部
5a,6a.支持面 7,8.案内面
5.作動部材
10.ばね