産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 熱量変化と熱重量変化の同時測定装置

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特許番号第1391055号
出願番号特願昭56-070613号
出願日昭和56年(1981)5月13日
発明者斉藤喜代志、 市橋正彦、 岸証、 林政信
出願人工業技術院長、 真空理工(株)
特許権者工業技術院長、 真空理工(株)

発明の目的: 固体その他の物質の熱量変化と熱重量変化の同時測定において、従来の示差熱天秤のように試料量、 充填具合、加熱速度が異なると熱的変化の大きさや、温度などの値の再現性が悪い。 これを解消することを目的とする。

発明の効果: 従来測定困難であった重量変化を生じる物質の比熱の測定に適しており、 重量変化と熱量変化が同時に各温度に於いて求め得るので比熱の変化、分解熱、 反応熱等を正確に求めることができる。

発明の概要: 測定物質を収容する試料部とこれを包囲する外箱とを設け、 該測定物質の熱重量変化を測定するための熱天秤測定装置に接続し、該外箱の外周にこれを輻射加熱する 赤外線電気加熱炉を設け、該加熱炉への電気量を該試料部と該外箱との間に常に一定の温度差を生じるように 温度差制御装置により制御し、800℃までの熱量変化と熱重量変化を同時に測定する装置。

図面:

付図   1:試料容器
  2:温度調節カバー
  3:外筒容器
  4:赤外線イメージ炉
  5:試料熱電対
  6:外筒熱電対
  7:温度差設定器
  8:温度制御器
  9:最高温度設定器
  10:天秤
  11:秤量回路
  12:デジタル温度計
  13:温度設定器
  14:タイマー
  15:デジタル記憶回路
  16:デジタル記憶計
  17:石英保護管
  18:窒素ガス

関連文献
  (1)斉藤喜代志他;熱量変化と熱重量変化の同時測定装置
    第2回日本熱物性シンポジウム講演論文集,1961.11,12〜13,P.24〜26
  (2)斉藤喜代志;熱量天秤(TG-CSC)による高分子の熱測定、北海試ニュース,1987.7