特許番号 | 第1057768号 |
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出願番号 | 特願昭53-123829号 |
出願日 | 昭和53年(1978)10月6日 |
発明者 | 本間 専冶、 田崎 米四郎、 弓山 翠、 河端 淳一、 山口 弘、 三井 茂夫、 瀬川 弘 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 石炭火力発電所から大量に排出されるフライアッシュは、 その一部がセメント原料等に利用されているが、大部分は埋め立て処分されている。 しかし、わが国の石炭火力発電所における石炭使用量の増加とともに、その有効利用法の開発は急務である。 その一環としてフライアッシュにカリ化合物を加えて高温で焼成し、 水に溶けにくく土壌を荒廃させない緩効性のク溶性珪酸カリ肥料を製造する技術が開発された。 しかし、大量生産化、製品の均一化や熱経済性など経済ベースに適する工業的製造方法には至らなかった。 本発明は、これら従来技術の問題点を克服する新しいク溶性珪酸カリ肥料の工業的製造方法の提供を目的としている。
発明の効果: 本製造方法は、電気炉、回転炉などによる従来の製造法に比べて、生産量、製品の質、 製造プロセスの熱効率、運転費用、装置材料などの点において格段の優位性を実現した。 この新しい製造技術の確立によって、フライアッシュを原料とする高品質のク溶性珪酸カリ肥料が経済的に 大量生産でき、企業化が可能である。
発明の概要: 石炭火力発電所の排ガスの集塵装置から得られるフライアッシュを主原料とする 珪酸カリ肥料の製造方法において、フライアッシュと炭酸カリ、苛性カリのカリ源とその他有効成分を 混合する際に、乾ベースにおいて5〜20%の微粉炭を添加して造粒し、 その添加した微粉炭を燃料として流動層により800〜1100℃にて焼成することを特徴とする ク溶性珪酸カリ肥料の製造方法。
図面:
1:フライアッシュ供給源 2:炭酸カリ供給源 3:水酸化マグネシウム等供給源
4:微粉炭供給源 5:造粒用バインダー供給源 6:混合機 7:造粒機 8:乾燥機
9:流動焼成炉 10:焼成品 11:送風機 12:風量計 13:流動炉本体
14:分散板 15:流動層内粒子 16:サイクロン 17:ホッパー 18:スクリューフィーダー
19:バーナー 20:熱電対 21:制御器 22:駆動モーター 23:溢粒管
24:受器 25:受器