産総研北海道センター特許情報

発明の名称:微細中空ガラス球の製造方法

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特許番号第834635号
出願番号特願昭47-40738号
出願日昭和47年(1972)4月21日
発明者三井 茂夫、 本間 専冶
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 火山灰中のガラス質部分を900〜1100℃の範囲に加熱すると微細中空ガラス球を 得られることは知られている、この微細中空ガラス球は、プラスチック、金属、コンクリート等の 充てん材として好適なもで、大量の需要がある。しかし、これまでのトンネル窯やキルン、直接焔接触法等の 工業的な製法は、それぞれ焼成に多量の熱量と長い時間を要するため装置効率が悪い、装置内での原料の 融着防止に特別の配慮を要す、製品のバラツキがあり品質管理が困難など工業装置として満足できる方法とは 言えなかった。
 このような従来法の欠点を克服し、比較的簡単な装置および操作で微細中空ガラス球を効率良く経済的に 製造し得る工業的製造法の提案である。

発明の効果: こ流動層を利用した本製法の発明により、@予熱及び焼成温度を適切に制御でき均質な 製品が得られる、A処理時間が短く大量処理が可能、B製品の歩留まりが高い、C原料の融着が起きない、 D原料産地により異なる最適焼成温度に対応できる、E温度制御が容易で自動化に適している等、 従来法の問題点を克服し、工業化を可能とした。

図面:
付図 1:ブロアー
2:貯層
3:スクリューフィーダー
4:加熱塔
5:熱源
6:加熱用媒体
7:製品取り出し口
8:サイクロン
9:受器
10:媒体抜き出し口
11:媒体送入口
12:焼成生成物