産総研北海道センター特許情報

発明の名称:メチル化フエノール類の製造方法

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特許番号第834621号
出願番号特願昭46-54429号
出願日昭和46年(1971)7月21日
発明者小谷川 毅、 山本 光義、 下川 勝義
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: ポリ2・6-ジメチルフェニレンオキシドと称される耐熱性高分子原料となる 2・6-ジメチルフェノールを高効率で合成することを目的とする。

発明の効果: これまでメチル化フェノール類の製造方法、特に新規な触媒系を用いてフェノール類を メタノールによってメチル化する方法、すなわち、2-位または2・6-位がメチル化された フェノール類を製造する方法を発明(特許番号第653986号)した。さらに研究を重ねた結果、 酸化鉄と酸化亜鉛の組み合わせに対し、さらに微量のマンガンを添加すると、 2・6-キシレノールの収率が著しく増加すると共に、メタノールの回収率も併せて増加することが出来る。

発明の概要: 本発明はフェノール類とメタノールとを気相において反応させてフェノール類の2-位および 6-位の少なくとも一方をメチル化するに当たり、酸化亜鉛、酸化鉄の重量当たりのマンガン換算にして多くとも 1.0%に相当する量の酸化マンガンを含有する触媒系を用いることを特徴とするメチル化フェノール類の製造方法。

実施例
 酸化亜鉛と酸化鉄の原子比の異なる触媒に対して、マンガンを添加した場合としなかった場合を比較した。 添加することで選択率が向上し、メタノール回収率が改善されている。

触媒中のMn(wt%) 0 0.5
触媒中のZn/Fe (原子比) 1.0 1.0
2,6-キシレノール収率(モル比) 58.6 70.5
メタノール回収率 31.5 48.5