特許番号 | 第824293号 |
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出願番号 | 特願昭47-58753号 |
出願日 | 昭和47年(1972)6月12日 |
発明者 | 山口 弘、 石橋 一二、 野田 良男、 新川 一彦、 出口 明、 細田 英雄、 城 吉男、 高倉 一郎、 寺田 清 |
出願人 | 工業技術院長、 日本ゼオン(株)、 丸善石油(株) |
特許権者 | 工業技術院長、 日本ゼオン(株)、 丸善石油(株) |
発明の目的: 石油系炭化水素物質を蒸留、抽出もしくは分解により生成する炭素含有物質を原料として、 流動床乾留による活性炭製造の改良された流動床乾留方法。
発明の効果: 石油系炭素含有物質に炭化可能で軟化点を有しない非粘結性炭素含有物質を混合することによって、 良好に浮遊流動状態を保ちながら、1段で昇温、流動床乾留を行うことが可能になった。
発明の概要: 石油系炭素含有物質1嵩容積当たり、非粘結性炭素含有物質0.5〜10嵩容積の量で混合し、 300〜600℃で乾留炭化する。得られた乾留炭化物を加熱水蒸気で賦活処理を行い、活性炭を製造する。
実施例
石油系炭素含有物質A:原油蒸留後の重質油を減圧蒸留して得られる蒸留残渣中の軟化点46℃のアスフアルトと
非粘結性炭素含有物質B:廃バカス(サトウキビのしぼりかす)の混合物を、乾留温度400℃、乾留時間4分で乾留して
炭化物を得た。この炭化物を850℃、90分水蒸気賦活処理を行い活性炭を得た。さらに活性炭の能力試験は、
メチレンブルー吸着能を測定することによって行った。結果を表1に示した。
実験番号 | 配合比 (A:B容積比) |
メチレンブルー吸着量 (mg/g) |
19 | 1:0 | 190 |
20 | 1:4 | 205 |
21 | 1:2 | 220 |
22 | 1:1 | 245 |
市販活性炭 | 219 |