特許番号 | 第3020143号 |
---|---|
出願番号 | 特願平9-15947号 |
出願日 | 平成9年(1997)1月13日 |
発明者 | 山田 勝利、 武田 詔平、 石崎 紘三、 野田 良男、 鶴江 孝 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 本発明は、石炭火力発電所から大量に発生する石炭灰と炭酸カルシウムを 炭酸ガス雰囲気下で直接反応させる乾式脱硫剤の製造法と製品を提供する。
発明の効果: 本発明によれば、従来法で問題とされていた高コストの原因であった炭酸カルシウムを 生石灰あるいは水酸化カルシウムで置換するという前処理工程を必要としないので、脱硫剤の製造コストを 低減できる利点がある。
発明の概要: 石炭灰と炭酸カルシウムとの混合物を炭酸ガス雰囲気下で熱水養生することを特徴とする 脱硫剤の製造方法と製造される脱硫剤。
実施例を以下に示す。
75wt%の石炭灰と微粉細した25wt%の炭酸カルシウム25%を炭酸ガス存在下、熱水量を一定にして
養生温度を変えて10時間養生した。養生後、200℃で2時間乾燥して破砕して脱硫剤を調製した。
これを用いて石炭燃焼ガス組成の混合ガスを用いて脱硫試験を行った。
結果が示すとおり養生温度120℃の脱硫剤が99%の脱硫効率を示した。
実施例 | 養生温度(℃) | 脱硫率(%) |
1 | 80 | 48 |
2 | 90 | 55 |
3 | 100 | 71 |
4 | 110 | 80 |
5 | 120 | 99 |