特許番号 | 特第2639712号 |
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出願番号 | 特昭63ー305822 |
出願日 | 昭63(1988)12月2日 |
発明者 | 石橋 一二、 野田 良男、 山田 勝利、 小橋 利行、 高木 潤 |
出願人 | 工業技術院長、 日本エクスラン(株) |
特許権者 | 工業技術院長、 日本エクスラン(株) |
発明の目的: 本発明は、アクリロニトリル系重合体の焼成によって従来よりも多孔性で、 窒素原子を含む炭素焼成体を工業的に、かつ有利に製造する方法を提供する。
発明の効果: 従来技術と比べてより多孔性のアクリロニトリル系重合体の焼成体を提供し得ることが 本発明の特徴であり、製造される多孔性体は各種吸着剤、触媒、触媒担体、酵素担体、 センサー素子等に広く利用される。
発明の概要: アクリロニトリル系重合体と熱分解性重合体とを共通溶媒に溶解した後、溶媒を除去するか 又はそのまま、もしくは成形後500〜1500℃で5分〜10時間焼成することを特徴とするアクリロニトリル系 重合体から誘導される多孔性焼成体の製造方法。
実施例:
ポリアクリロニトリル7.5部にポリビニールアルコール2.5部をジメチルスルホキシド40部に溶解した後、
アセトン1000部中に投入して均質混合重合体を調整する。これを減圧して溶媒を除去後、電気炉中、
窒素雰囲気下で800℃、2時間焼成し、焼成体(A)を収率45%で得た。
また、比較としてポリアクリロニトリルを単身で同様にして焼成体(B)を得た。
SA(m2/g) | MB(mg/g) | |
A | 135 | 36 |
B | 69 | 13 |