産総研北海道センター特許情報

発明の名称:触媒活性成分及び担体の廃触媒からの回収方法

特許番号第2103937号
出願番号特願昭63-12296
出願日昭和63年(1988)1月22日
発明者奥谷 猛、 中田 善徳、 鈴木 正昭、 秋山 建夫
出願人工業技術院長、 池田物産(株)
特許権者工業技術院長、 池田物産(株)

発明の目的: 廃触媒から触媒活性物質である貴金属と担体とを有効に回収する。

発明の効果: 担体である多孔質炭化ケイ素は四塩化ケイ素として、触媒活性物質はその塩化物として 回収して再利用できる。

発明の概要: 多孔質炭化ケイ素から成る担体に触媒活性物質を担持せしめて成る触媒の廃触媒を 塩素化処理する事により、触媒活性物質及び担体を塩化物として回収することができる。 また、これらの塩素化処理がカリウム塩の存在下で行われ、600-1000℃の塩素化条件で行われることを 特徴としている。

実施例を示す。

塩素化反応温度
(℃)
SiC調製の原料 カリウム塩 SiCのSiCl4への転化率
(%)
Ptの回収率
800 籾殻粉末 KHSO4 99.6 99.9
900 籾殻粉末 KHSO4 99.4 100.0
900 籾殻粉末 KCl 99.0 99.8
900 市販SiC KHSO4 93.4 99.8
1000 籾殻粉末 KHSO4 99.7 99.7