産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 微粒子分散型炭素鋼の微細組織化促進法

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特許番号第2071938号
出願番号特願平5-047456号
出願日平成5年(1993)2月12日
発明者鈴木良和、 下川勝義、 植田芳信
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 従来のマルテンサイト組織を有する炭素鋼の欠点を克服することによって、硬度及び靭性に富み、耐熱性及び耐食性に優れた 炭素鋼を得ることが出来る微粒子分散型炭素鋼の微細組織化促進法の提供を目的としている。

発明の効果: 酸化物又は非酸化物のより均一な分散によってマルテンサイト晶の微細化に加え、合金中の炭素原子の移動が極力抑制されるため、 外部からの熱的、化学的、物理的変化に対して大きな抵抗を示し、その結果硬度及び靭性に富み且つ耐熱性及び耐食性にも優れたマノンサイトを 有する炭素鋼に成る。

発明の概要: 本法は炭素鋼マトリックスに無機化合物の微粉末を均一に分散させて炭素鋼組成の均質化及び微細化を図り、 物性を改良する方法に関するもので、この方法により合金中の炭素原子の移動が極力抑制されるため、硬度及び靭性に富み、且つ耐熱性と耐食性に 優れた炭素鋼を提供することが出来る。

図面:

付図

1,11  結晶粒7,8  炭素原子の移動が阻止されている様子19  冷却部
2,12  鉄原子14  炭素原子が粒界に移動して析出した様子20  石英ルツボ
3,13  炭素原子15  炭素濃度が低下した様子21透明石英管
4 鉄滓の微粒子16  粒界移動で結晶粒の消失した様子冷媒
5,6  粒界の移動が阻止されている様子17  粒界移動で結晶粒の成長した様子23  AI線切断用フィラメント
 18  加熱部 

関連文献:

  1. 落下試験における急冷法と凝固試料への効果、 鈴木良和、下川勝義、植田芳信:
    第3回短時間無重力利用に関する講演会講演論文集、 p50(1994)

  2. 赤外線放射加熱炉を用いた微小重力下における急熱・急冷実験、 下川勝義、鈴木良和、植田芳信、笹森政敬、兜森俊樹、脇坂裕一、 金森正三、根本政幸、深尾泰司:
    第3回短時間無重力利用に関する講演会講演論文集、 p54(1994)