特許番号 | 第1956689号 |
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出願番号 | 特願平2-117993号 |
出願日 | 平成2年(1990)5月7日 |
発明者 | 鵜沼英郎、 河端淳一、 鈴木良和、 外岡和彦、 佐山惣吾、 関口逸馬 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 従来のセレン化物単結晶育成の課題であった単結晶育成温度を、その相転移温度以下に下げる目的でセレンを融剤として、 セレン化物単結晶を育成する際にセレンの蒸発を防ぐために用いられる新規な液体封止剤の提供を目的としている。
発明の効果: 本法による液体封止剤は1400℃まで安定で、熱分解を起こす1400℃までの温度範囲において常にセレンの融液よりも低い比重を持ち、 セレンと相溶性が無く且つ反応しない。そのためセレンを融剤としてセレン化物単結晶を育成する際には育成温度を1400℃まで上げることが可能となり、 さらにセレンに対するセレン化物の溶解度を高めることが出来るので大型の単結晶が得られ易くなる。
発明の概要: フッ化リチュウム、フッ化ナトリウム及びフッ化カリウムの適量を混合することにより、セレン化物単結晶の育成用として セレンの蒸発を抑え、且つ溶解度を高める効果が向上することを特徴とする。その結果従来得られなかった大型のセレン化物単結晶を得ることが 出来る液体封止剤を提供する。
図面:
1・・・るつぼ
2・・・液体封止剤
3・・・セレン化物原料とセレン融剤からなる融液
4・・・育成された単結晶