産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 炭化ケイ素ウイスカー/シリカガラス複合体の製造方法

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特許番号第1821443号
出願番号特願平1-183478号
出願日平成1年(1989)7月14日
発明者鵜沼英郎、 鈴木良和、 下川勝義
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 従来の技術では困難とされていた複合体内部に炭化ケイ素ウイスカーが均一に分散し且つ強度異方性の無い 緻密な炭化ケイ素ウイスカー/シリカガラス複合体の製造法の提供を目的としている。

発明の効果: 本法で得られる複合体は、炭化ケイ素ウイスカーをシリカガラス中に均一に介敬した状態で含んでおり、 しかもウイスカーは三次元的に完全に無秩序な方向に向いているため強度の異性が無く、さらに100℃、30MPaと言う従来に無い 緩やかな条件で作成できる。

発明の概要: Si(OCH3)4を炭化ケイ素ウイスカーとメタノール中に分散させ、アンモニア水溶液の添加で 加水分解及び重合し、これを等方加圧した高温下で焼結する炭化ケイ素ウイスカー/シリカガラス複合体の製造方法。

図面:

付図 固化体の等方加圧
1 :ガラス
2 :真空
3 :白金箔又は窒化ホウ素粉末
4 :試料

組成相対密度破壊じん性
(Mpam1/2)
SiO2 100%100%0.7
SiO2 90%-SiC 10%99.8%2.3
SiO2 95%-SiC 15%99.8%2.4

関連文献:

1)ゾルゲル法による炭化ケイ素ウイスカー/シリカガラス複合材料の製造、
 鵜沼、尾形、鈴木、山本:日本複合材科学会誌、 16(05),p211(1990)

2)複合材料の製造とその物性「ゾルゲル法による炭化ケイ素ウイスカー/シリカガラス複合材料の製造」
 鵜沼、鈴木、尾形、山本:北海道工業開発試験所報告、 55,p38 (1992)