特許番号 | 第1785995号 |
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出願番号 | 特願昭63-228840 |
出願日 | 昭和63年(1988)9月14日 |
発明者 | 千葉 繁生、 本間 専冶、 田崎 米四郎、 弓山 翠、 富田 稔、 林 辰雄、 西脇 延幸 |
出願人 | 工業技術院長、 日本軽金属(株)、 (株)日軽技研 |
特許権者 | 工業技術院長、 日本軽金属(株)、 (株)日軽技研 |
発明の目的: 従来遊離炭素を効率よく燃焼除去することが困難であった 繊維状炭化珪素ウィスカーに含有する遊離炭素を短時間で流動燃焼し、 しかも燃焼に伴う炭化珪素ウィスカーの酸化を極力少なく抑えるとともに 流動媒体粒子との分離、回収を効率よく行なう方法を提供することを 目的とする。
発明の効果: 流動性の良好な流動媒体粒子層によって、今まで流動化が 困難であった遊離炭素を含有する炭化珪素ウィスカーを好適に 流動化することができるために、均一な燃焼温度条件下で、 炭化珪素ウィスカーの酸化を低く抑えて極めて安定で効率よく遊離炭素を 燃焼除去でき、しかも生成した炭化珪素ウィスカーを流動媒体粒子層から 容易に分離でき、効率よく回収できるものであって、工業的に極めて有用な 方法である。
発明の概要: 遊離炭素を含有する径が0.1〜3ミクロンメータで、 長さが10〜300ミクロンメータ程度の炭化珪素ウィスカーを流動層燃焼炉の 流動層に装入し、燃焼温度を750〜900℃に保持することにより遊離炭素を 燃焼するとともに炭化珪素ウィスカーを自足凝集して粒状化する。 該粒状体は流動ガスの流速を低下して流動層上面に移動させ、 炉外に排出・回収する。本発明方法は、従来のロータリーキルン法や 固定層法に比べ残留炭素率および二酸化珪素生成率を50%以上低くすることが でき、また、精製された炭化珪素ウィスカー凝集体の粒径は50%中位径で 約0.7mmであり、流動媒体粒子との分離も良好で、回収炭化珪素ウィスカーの 中には媒体粒子の混入がない高品位で効率的な燃焼除去方法である。
図面:
第1図 装置の概要