産総研北海道センター特許情報

発明の名称:ニッケル-チタン合金の製造方法

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特許番号第1589459号
出願番号特願昭61-137950号
出願日昭和61年(1986)6月12日
発明者鈴木良和、 鵜沼英郎
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 従来の方法よりも低い温度で合金化し、且つ任意の形状に容易に成形出来るうえ、 不純物の少ないニッケル-チタン合金を経済的有利に製造出来る方法の提供を目的としている。

発明の効果: チタンとニッケルとの混合体の共融点より数百度低い温度、即ちこの場合の共融点の 約2/3の温度においても溶融し合金化が起きる。又この混合圧粉体をカーボンからなる目的とする形状の型に入れ 低温で加熱溶融することにより、所定形状の合金が容易に得られる上に低温のためカーボン材の合金への溶け込みは ほとんどみられない。

発明の概要: 真空中ニッケル粉末とチタン粉末とから成る混合圧粉体を加熱して,その粒子表面を活性化し、 ついで急速加熱することにより両金属による共融点よりも低い温度で溶融合金化することを特徴とする ニッケル-チタン合金の製造方法を提供する。

図面:

付図
融解温度の降下位置
Ti-Ni(at%)
1. 51-49
2. 50-50
3. 44-56

関連文献:
 1) Ni-Ti 圧粉体の発熱溶融現象、鈴木、広木、窪田、下川、鵜沼:粉体および粉末冶金、35(8)、p731(1988)
 2) Formation of Ti-Ni Intermetallic Compound by Exothermic Fusion Reaction、下川、鵜沼、植田 :北海道工業開発試験所報告、 51、p55(1991)