産総研北海道センター特許情報

発明の名称:塗工用カオリンの製造方法

問い合わせる ひとつ前に戻る 特許情報の入り口に戻る

特許番号第1206771号
出願番号特願昭54-32861号
出願日昭和54年(1979)3月19日
発明者山口 義明、 関口 逸馬
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: カオリン原鉱石から塗工用カオリンを効率的に製造する方法を提供する。

発明の効果: カオリン原鉱石の粉砕、分級、漂白といった従来の選鉱法では、 塗工用カオリンとして回収される分量は20〜30%であるが、本発明によれば塗工用カオリンを 効率良く製造でき、製紙用の塗工材として使用できる。

発明の概要: 原料としてのカオリンは、カオリン原鉱石を用いる場合もあるが、 従来の選鉱法で回収したカオリンを、ガラスビーズを用いた湿式ボールミルによって摩砕処理するのが 有利である。粒度が小さく、粒度分布が一定しており、かつ板状結晶の厚みができる限り薄い等、 塗工用カオリンの商品として要求される重要な条件を達成できる。

図面:

第1表
英国のクレーの粒径
グレーのコーティング等級♯1 その粒子の90〜100%が2ミクロン以下のもの
グレーのコーティング等級♯1 その粒子の80〜85%が2ミクロン以下のもの
グレーのコーティング等級♯1 その粒子の70%が2ミクロン以下のもの
その粒子の55%以下が2ミクロン以下のものは、
一般にフィラークレーとして市販されている。


第2表
サイズ
ミクロン
0時間 1時間 3時間 5時間 10時間 20時間
+30 0.1 0 0 0 0 0
30-20 2.1 0 0.3 0 0 0
20-10 2.1 0 0 0 0 0
10-5 4.0 2.0 0.8 0 0 0
5-3 9.4 4.0 1.6 3.4 0 0
3-1.5 26.6 18.0 10.9 6.4 2.9 1.7
-1.5 55.7 76.0 86.0 90.2 97.1 93.3
-2.0 65.0 82.0 92.0 93.0 98.0 100.0