特許番号 | 第1154628号 |
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出願番号 | 特願昭51-120737号 |
出願日 | 昭和51年(1976)10月6日 |
発明者 | 石橋 一二、 小林 力夫 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: ポリビニルアルコール又はビニルアルコールと他の単量体との共重合体からの吸着材の製造法。
発明の効果: ポリビニルアルコール又はビニルアルコール共重合体を硫酸処理し、 その生成物を不活性ガス中で高温で賦活処理することにより、選択的な吸着性を示す吸着材を製造する。
発明の概要: ポリビニルアルコール及びビニルアルコール共重合体を、 その10〜500重量%の濃硫酸又は発煙硫酸と50〜300℃で加熱処理し、さらに、 不活性ガス中500〜1000℃で賦活処理すると、4.0〜6.5Åの分子径のものを選択的に吸着する吸着材が得られる。
図面:
実施例1
ポリビニルアルコール粉末100gに98%濃硫酸500gを加えて、かきまぜながら150℃で5時間加熱し、
次いで温度を200℃に上昇させて30分間加熱する。するとポリビニルアルコールの粉末は黒色の粒状大に変化する。
室温に法令した後水洗することなく石英管の賦活炉に上記粒状物を入れ、純窒素気流中で500〜1000℃の
温度範囲において100℃単位の賦活を行った。各賦活温度において得られた吸着体の特性を第1表に示す。
賦活温度 (℃) |
収率 (%) |
表 面 積 (m2/g) |
ヨウ素吸着量 (mg/g) |
500 | 33.12 | 827.49 | 675.62 |
600 | 32.88 | 917.55 | 596.57 |
700 | 31.75 | 910.88 | 661.74 |
800 | 31.92 | 678.36 | 535.09 |
900 | 30.07 | 575.39 | 456.20 |
1000 | 30.94 | 535.68 | 440.90 |