産総研北海道センター特許情報

発明の名称:活性炭の製造方法

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特許番号第1028524号
出願番号特願昭51-113260号
出願日昭和51年(1976)9月20日
発明者石橋 一二、 小林 力夫
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: ポリビニルアルコールを原料とする活性炭の製造方法。

発明の効果: ポリビニルアルコールを濃硫酸又は発煙硫酸と加熱処理し、 その生成物を常法により賦活することを特徴とする活性炭の製造方法に関するものである。 強力な酸化脱水剤である硫酸の使用することで、 活性炭に必要な非晶部が形成され表面積の大きな活性炭を製造できる。

発明の概要: 本発明で使用される濃硫酸又は発煙硫酸の量はポりビニルアルコールに対して 10〜500重量%の割合であり、また、この熱分解反応は50〜300℃で30分〜10時間行うのが適当である。

実施例を以下に示す。
 ポリビニルアルコールを30g秤量し、5倍量の濃硫酸を加え、攪拌機で毎分120回転数で混ぜながら、 150℃で5時間反応させた。これを流動賦活装置で賦活温度850℃で30分、60分及び90分間水蒸気と反応させた。 各性能値を測定した。結果を表に示した。

賦活温度
(℃)
賦活時間
(分)
収率
(%)
表面積
(m2/g)
メチレンブルー吸着能
(mg/g)
850 30 47 600 180
850 60 35 1800 300
850 90 25 2100 570