産総研北海道センター特許情報

発明の名称:直接粉末圧延による高密度焼結金属板の製造方法

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特許番号第1013201号
出願番号特願昭49-81460号
出願日昭和49年(1974)7月15日
発明者鈴木 良和
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 金属の粉末圧延板を重ねた板間に金属粉末をバインダーとして挟み、焼結後の圧延と焼鈍の繰り返しで 任意の厚さの高密度且つ所定の厚さの金属板材製造法の提供を目的とする。

発明の効果: 適所定の圧下率を設定して、厚さの決まった粉末圧延板を重ねる枚数を決めることにより 最終製品の撤密度と厚さを任意に決めることが出来る。またバインダーとして粉末圧延板と同種の金属粉末を 使用することによって、厚さ方向にも均一な積層体の板材が得られる。

発明の概要: 本法では金属粉末を直接圧延して成形した粉末圧延板を複数枚重ね合わせて、各板間に所定の 金属粉末をバインダーとしてサンドウィッチ状に挟んで焼結することにより厚い焼結板を得、この厚い焼結板を 圧延・焼鈍の繰り返しで高密度な積層体を製造する方法を提供する。



  焼結後
の厚さ
圧縮率 焼鈍条件 1次圧下率 焼鈍条件 2次圧下率 焼鈍条件
試料1 1.10mm - - 23.5% 700℃
100min
69.4% 700℃
100min
試料2 3.67mm 17.2% 850℃
60min
32.7% 850℃
60min
84.0% 700℃
100min


  密度
g/cm3
降伏応力
Kg/mm2
引張り強さ
Kg/mm2
破壊応力
Kg/mm2
伸び率
%
試料17.779.927.542.844.2
試料27.8211.428.246.445.9


関連文献:
 1)脈石成分含有の焼結鉄圧延板の機械的性質,鈴木良和,佐山惣吾,西田恵三:鉄と銅、66(3),p372(1980)