産総研北海道センター特許情報

発明の名称:直接粉末圧延法によるアルミニウム板の製造方法

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特許番号第1013185号
出願番号特願昭48-125184号
出願日昭和48年(1973)11月8日
発明者鈴木 良和
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 市販の金属アルミニュウム粉末からの直接圧延で機械的強度の優れた所定厚さのアルミニュウム板材を 連続的に製造する方法の提供を目的とする。

発明の効果: 適当な加熱条件で直接圧延されたアルミニュウム圧粉体の内部では、アルミニュウム粉末の 表面層にある酸化被膜の破壊した部分から現れた金属アルミニュウムが圧著され適度な強度を有するようになる。 さらにその後すばやく焼鈍。圧延の繰り返しで容易に高密度のアルミニュウム板材を連続的に得ることが出来る。

発明の概要: 直接粉末圧延法によるアルミニュウム粉末の圧粉体を大気中で300℃-600℃の温度範囲で加熱して 焼結し、さらにすばやく圧延及び焼鈍を繰り返して機械的強度の優れた所定厚さのアルミニュウム板にすることを 特徴とする直接粉末圧延法によるアルミニュウム板の製造法。



資料No. 密度(g/cm3) 抗張力(kg/mm3 伸び(%)
グリーンシート最終圧延版
T2.662.6913.704.17
U2.662.698.5520.80
V2.662.6913.302.08
W2.662.698.1929.20
X2.392.608.232.10
Y2.392.697.097.50
 一般に溶解による板厚0.20〜0.32mmのアルミニウム板の抗張力は8〜12kg/mm3、 伸び率は12〜30%である。
 従って、溶解によるアルミニウム板に比べて機械的性質は決して劣らないことが明らかである。


関連文献:
1) Metallic Contact of Atomized Aluminium Powder Compacts for Hot-rolling in air, Yoshikazu Suzuki: Powder Metallurgy, 2, p72 (1997)