産総研北海道センター特許情報

発明の名称: ゴムの乾留油化方法

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特許番号第866454号
出願番号特願昭48-2942号
出願日昭和48年(1973)1月5日
発明者三井 茂夫、 荒木 富安、 新川 一彦、 細田 英雄、 城 吉男、 依田 隆一郎、 鈴木 義一、 飯島 孝、 田中 寛、 落合 康額、 伊勢 隆
出願人工業技術院長、 日本ゼオン(株)
特許権者工業技術院長、 日本ゼオン(株)

発明の目的: ゴム製品の使用量が急増するにつれ、屑ゴムあるいは使用済みのゴム製品が産業廃棄物として 大量に生じている。これら廃棄屑ゴミを単に燃焼処分するのみならず、油状物及び乾留残渣の有効な成分に 変換させるのを目的とする。

発明の効果: ゴムの加熱によって生じた揮発成分は可燃性がありこれを燃焼させることによって 有効な熱源として利用できる。乾留油化温度を400〜500℃に調節することによって分解生成油状物、 特にベンゼン類を高効率で回収することができる。

発明の概要: ゴム塊状物を熱媒体と混合し、攪拌機を用いた流動層装置に於いて、 空気その他の酸素含有気体によって浮遊流動させながら、400〜500℃の加熱された条件下で、 短時間内に熱分解を行い、高収率で油状成分及び固形分に分解し、これらを分離回収する方法。

図面:
付図 1.流動炉本体
2.原料投入口
3.目皿
4.予熱炉
5.流動化用気体
6.ゴム塊状物
7.融着防止固体粒子
8.粉砕ゴム粒子
9.末粉砕ゴム層
10.粉砕ゴムの浮遊層
11.粉砕ゴム受器
12.導管
13.粉砕ゴムの排出口
14.気体の排出口
15.フルイ装置
16.炉1の攪拌機
17.気体(油状物)の排出口
18.サイクロン
26.油状物回収用冷却器