特許番号 | 第822606号 |
---|---|
出願番号 | 特願昭46-88044号 |
出願日 | 昭和46年(1971)11月4日 |
発明者 | 森田 幹雄、 広沢 邦男、 中田 善徳、 吉田 雄次 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: プラスチック廃棄物の資源化を図るため、分枝構造状高分子廃棄物の水素化分解によって 高オクタン価ガソリンを製造する方法に関する。
発明の効果: プラスチック廃棄物から内燃機関用の高オクタン価ガソリンを製造でき、 廃棄物の活用を図ることが出来る。
発明の概要: ポリプロピレンなどの分枝構造状炭化水素系高分子化合物廃棄物を反応温度300〜500℃、 水素加圧下10〜200Kg/cm2、無触媒下あるいは触媒存在下で水素化分解して、高オクタン価のガソリンに 転化する方法。 触媒には担持塩化亜鉛、シリカアルミナにニッケル、コバルト、モリブデンなどを担持した 2元系触媒を使用することを特徴とする。
実施例を以下に示す。
市販のポリプロピレンを500cc電磁誘導撹拌式オートクレーブを用いて無触媒下あるいは触媒存在下、
反応温度400℃、反応圧90〜100Kg/cm2、反応時間60分の条件下で水素化分解した。
触媒 | 無触媒 | 担持塩化亜鉛 活性炭 | Ni-Co担持 シリカ/アルミナ |
液状物収率(wt%) | 97 | 93 | 95 |
ガソリン留分収率(wt%) | 73 | 88 | 88 |
ガス状物収率(wt%) | 2 | 1 | 1 |
無触媒下では約70%が、触媒存在下では約90%がガソリン留分に転化でき、オクタン価測定では80以上の 性状を持つ留分であることが確認されている。
関 連 文 献:
1) ポリプロピレンの水素化分解、森田、中田、広沢、三井、北海道工業開発試験所報告 第15号、
p90、昭和52年3月