産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 塩化ビニル系樹脂を原料とする活性炭の製造法

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特許番号第804870
出願番号特願昭46-74436
出願日昭和46年(1971)9月22日
発明者荒木 富安、 田村 勇、 西崎 寛樹、 斉藤 喜代志、 石橋 一二、 野田 良男、 三井 茂夫
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 塩化ビニル系樹脂を原料とする活性炭の製造方法。

発明の効果: プラスチツク廃棄物である塩化ビニル系樹脂は効率的に脱塩素乾留して、 活性炭とすることができ、しかも塩化ビニル系樹脂の熱分解により発生する塩素成分は 塩酸として回収することができるので、塩化ビニル系樹脂に含まれるすべての成分を有効に 利用することができる。

発明の概要: 原料とする塩化ビニル系樹脂を粉砕して媒体用砂とともにホツパーに入れ、 スクリュフイダーにより流動層本体に送入する。更に、流動化ガスはガス吹込管を通して 流動層本体の底部に吹込流動内を上昇させる。流動層内をヒーターにより250〜600℃の 温度範囲に保ち、塩化ビニル系樹脂を脱塩素乾留する。そして、脱塩素された乾留物は 媒体用砂とともに生成品受器に送り込まれ、更に振動ふるいで媒体用砂を分離して取り出される。
 このようにして得られた乾留物を700〜1000℃の温度範囲で水蒸気賦活して活性炭を得る。
 尚、脱塩素成分は塩酸回収装置を通して塩酸として回収する。

図面:
  1 多孔質目皿  2 流動層本体  3 ヒーター  4 原料ホッパー  5 原料送入用スクリュフイダー
  6 流動化ガス吹込管  7 溢流管  8 生成品受器  9 振動ふるい  10 排気管  11 塩酸回収装置

付図