特許番号 | 第2636171 |
---|---|
出願番号 | 特願平6-125767 |
出願日 | 平成6年(1994)5月16日 |
発明者 | 先崎 哲夫、 野田 良男、 笹森 政敬 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 鉄粉を用いて有機ハロゲン化合物を還元除去する場合、 鉄粉が酸化されて鉄粉同士が凝着し、通水抵抗となる。これを防止する方法として、 電圧の印加、不活性担体に坦持、水素ガスの溶解などの方法を適用することが出来る。 また、異種金属を添加して鉄粉の表面を改質し、鉄粉の活性を高めることができる。
発明の効果: 有機ハロゲン化合物と鉄粉との反応において、鉄粉表面の酸化皮膜を 強制的に溶解・破壊することにより経時的な反応速度の低下を防止し、通水抵抗の増加を 抑えることが可能となる。また、異種金属で表面を改質した鉄粉は反応活性が高く、 鉄粉単独の場合より効果的である。
発明の概要: 有機ハロゲン化合物と鉄粉との反応に際し、鉄粉の酸化皮膜形成による凝結を 防止するために電圧を印加したり、有機ハロゲン化合物を含有する汚染水中に気体状の水素を供給し、 汚染水中に含まれる溶存酸素を除去すると共に、有機ハロゲン化合物を担体に担持した鉄粉あるいは 異種金属を添加した鉄粉と接触させて還元処理することを特徴とする汚染水中の溶存有機ハロゲン 化合物の除去方法。
図面: