産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 多成分系有機物溶液の処理方法及び装置

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特許番号第1885456
出願番号特願昭62-48906
出願日昭和62年(1987)3月5日
発明者三浦 正勝、 熊谷 裕男、 横井 範明、 近藤 和夫
出願人工業技術院長、 北興化工機(株)
特許権者工業技術院長、 北興化工機(株)

発明の目的: 蒸留残渣が固化し蒸留窯をいためる不安定な木酢液等を連続的に 蒸留処理する方法と装置を提供する。

発明の効果: 木質材の熱分解液や木酢液は暗褐色粘性の沈降タール等を含むため、 蒸留した際にはこれらタール分が蒸留窯に付着して固化し、それを取り除くことが 困難であることから様々なトラブルが起こる。本発明ではこれらの諸問題を解決して 常圧条件で連続的に木酢液を蒸留精製することができる。また有機成分濃度が異なる 複数の留分が回収できる。よって、原料中の酢酸等の主成分濃度が異なった場合でも 各留出分の混合割合にて同一濃度の蒸留精製液を調整することができ製品管理が容易 となる。

発明の概要: 残渣が固化するなど蒸留処理が困難な熱安定性の悪い多成分の有機物 水溶液を常圧条件、下降流下で加熱して残渣分を揮発蒸気とともに強制排出しつつ、 蒸発分を複数の凝縮温度別に粗分離しながら回収する連続蒸留装置とその方法。

図面:
 1 原液槽 2 蒸発装置 3,5,7,9 フラクション 4,6,8 凝縮器 10 電熱ヒーター
 11 伝熱コイル 12 撹拌機 16 原液供給ポンプ

付図