特許番号 | 第1609905 |
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出願番号 | 特願昭62-182016 |
出願日 | 昭和62年(1987)7月20日 |
発明者 | 先崎 哲夫、 熊谷 裕男 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 有機塩素化合物は人体にとり有害なものが多く、かつ自然界にあっては 分解しにくいものが多い。このため自然界に排出された場合、環境を悪化させることになる。 このような化合物に汚染された環境を修復する手段を提供する。
発明の効果: 従来のエネルギーを多量に投入する処理技術に対し、本技術は各種の工業界から 多量に廃棄物として排出される鉄粉を利用することにより、有機塩素化合物により汚染された環境を 安価なコストで修復できる。
発明の概要: 地下水などが有機塩素化合物などに汚染された土壌中を通過する過程で
有機塩素化合物に汚染された地下水などを、単に鉄粉と接触させることにより汚染水中の
有機塩素化合物を脱塩素化させる。
汚染水と鉄粉との接触法は任意で、鉄粉を充填した反応筒に汚染水を注水する方法、
直接土壌中に鉄粉を充填する方法などがある。
本発明の実施は多くの場合、有機塩素化合物汚染水を収集する施設と鉄粉と汚染水を反応させる
施設とにより行われる。
なお本技術の対象となる物質は有機ハロゲン化合物に限らず、六価クロム、ヒ素などの
有毒金属類の処理にも有効である。
図面: