産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 有機化合物含有水の処理法

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特許番号第16-9914
出願番号特願昭63-18398
出願日昭和63年(1988)1月28日
発明者先崎 哲夫、 熊谷 裕男
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 有機塩素化合物汚染水を鉄粉を用いて処理するとき、硝酸イオン、 溶存酸素などの酸化性物質が多量に存在したり、また、純水などの様に電解質の少ない 汚染水を迅速に処理する方法を提供する。

発明の効果: 特平2-49158の方法を実施するにさいし、酸化還元電位を約-300mV以下に 低下させることにより、有機塩素化合物と鉄粉との還元反応は迅速に進行することになる。また、 電気伝導度の小さいときには、電解質を適量添加することにより鉄粉の活性を高めることができる。

発明の概要: 有機塩素化合物と鉄粉の反応は酸化還元電位が約-300mV以下で起きる還元反応のため、 硝酸イオン、溶存酸素などの酸化性物質が多量に存在するときは、これらの物質を消費する 亜硫酸ナトリウムなどの還元性物質を添加して酸化性物質を分解することにより、 酸化還元電位を約-300mV以下にすみやかに低下させる。
 純水などの様に電解質の少ない汚染水のように電気伝導度が反応に適当でないときには電解質を 添加して電気伝導度を100μmho/cm以上に調製する。
 上記の処理をすることにより、特平2-49158と同等の処理効果をあげることができる。

図面:

付図