産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 廃プラスチックの溶融流れ促進方法

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特許番号第1476630号
出願番号特願昭58-194329号
出願日昭和58年(1983)10月19日
発明者斉藤 喜代志、 福田 隆至
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 廃プラスチックを熱分解するにあたり、廃プラスチックの分子量を低下させて、 溶融時の流動性を落として熱分解装置への供給を容易にし、かつ熱分解を促進させる方法に関する。

発明の効果: 廃プラスチックにゼオライトを数重量%混合することで、熱分解時のプラスチックの溶融流動性を 低下させて資料の供給を容易にすることができる。

発明の概要: 廃プラスチックと、ゼオライトからなる粒径0.2〜5.7mmの粒状物を0.5〜10重量%で混合し、 300〜390℃に加熱する。これにより廃プラスチックの平均分子量が0.7倍に変化するため、 廃プラスチックの溶融流が2.6〜3.2倍増加する。

実施例:
 加熱できる円筒容器に抜き取りバルブを取り付けた装置を用いて、ポリエチレンにゼオライト約4wt%混合した 試料を350℃で溶融させて、容器下部から10分間に流出するポリエチレンの量と流出した試料の 平均分子量を測定した。
 表の結果が示すとおり、平均分子量は低下し(混合しない場合は6×104)、流出量が大きく増加した (混合しない場合約5.0g/分)。

実施例粒径
(mm)
経過時間
(分)
流出重量
(g/10分)
重量平均分子量
(×104
1 1.00〜1.19 709.34.3
8010.94.2
9012.34.1
10013.74.0
11014.43.9
12014.43.8