産総研北海道センター特許情報

発明の名称: プラスチック廃棄物の熱分解とその装置

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特許番号第1292896号
出願番号特願昭58-048928号
出願日昭和58年(1983)3月25日
発明者斉藤 喜代志
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 廃プラスチックを熱分解して油化するため、熱分解時にカーボン生成を阻止し、且つ触媒活性を 維持しながら軽質な液状炭化水素油を得ることを目的とする。

発明の効果: 廃プラスチックをゼオライトを触媒とした2段階の接触分解を行うことによって 異性化の促進とともに、炭素数分布分布C5〜C24の精製油が得られる。

発明の概要: 予備反応槽内では廃プラスチックをゼオライト触媒とともに供給し、 該廃プラスチックを熱溶融した後、溶融状の生成物を第1反応槽内に供給してゼオライト触媒の存在下で 400〜470℃の温度範囲で攪拌しながら熱分解を行い、更に熱分解により発生した蒸気状生成物を350〜470℃に 加熱した粒径1〜15mmのゼオライト触媒層を収容した第2反応塔に通して二次熱分解処理を行い、 且つ第1反応槽内で劣化した触媒は槽外に適宣抜き取るようにしたことを特徴とするプラスチック廃棄物の 熱分解法とその装置。

図面:
付図

1.熱分解反応装置
2.第1反応槽
3.第2反応槽
4.予備反応槽
5.劣化触媒の取出装置

関連文献:
 1)斉藤喜代志;2段接触分解によるポリエチレン廃棄物の油化、北工研、所報、第51号、1991年、p29-45
 2)斉藤喜代志;接触分解による廃プラスチックの油化技術、化学工業日報社、34-47、NO.9、1996年
 3)斉藤喜代志;廃プラスチックの脱塩素化と油化、資源処理学会「資源処理技術」、 第45巻、第4号、1998年10月