産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 活性炭化物の製造方法

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特許番号第1041959号
出願番号特願昭52-24536号
出願日昭和52年(1977)3月3日
発明者石橋 一二、 四方 伸夫
出願人工業技術院長、 日立プラント建設(株)
特許権者工業技術院長、 日立プラント建設(株)

発明の目的: 有機物と、無機物とを含有する廃棄物から、活性炭化物を製造する方法。

発明の効果: 都市ごみ等の有機物および無機物を含有する廃棄物から、すぐれた吸着能を有する 活性炭化物を製造する。従来技術における無機物の存在による品位低下の問題に対し、廃棄物中の無機物が、 逆にイオン吸着能を有することに着目して、本発明を完成するに至った。

発明の概要: 有機物と、無機物とを含有する廃棄物から、1)有機物と、無機物とを含有する廃棄物を熱処理して 、有機物を炭化させる熱処理工程、2)該熱処理工程で得られる熱処理生成物を粉砕し、 次に浮遊選別することによって浮上物を取得する浮遊選別工程、及び3)前該浮遊選別工程で得られた浮遊物を、 100〜900℃の温度範囲下、活性化ガスと接触させて活性化させる賦活工程、の三工程から有機物の吸着能と イオン吸着能とを共に有する活性炭化物を製造する。

実施例:
 破砕した都市ごみ(水分60%、可燃分30%、不燃分10%)を炭化炉を用いて1800℃で熱処理し炭化した。 次にこれを湿式ボールミルによって28メッシュ以下に粉砕し、これを湿式浮選機を用いて浮遊選別を行い、 土砂、砂、ガラス等を取り除いた。さらに乾燥後、流動賦活炉で賦活し、活性炭化物を得た。 この性質を第 1 表に示した。

第 1 表
賦活温度
(℃)
賦活時間
(分)
比表面積
(m2/g)
メチレンブルー吸着能
(mg/g)
要素吸着能
(mg/g)
800 60 350 80 450
850 45 390 95 480
900 30 380 91 490