産総研北海道センター特許情報

発明の名称: ポリオレフイン廃棄物の液化処理方法

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特許番号第1013157号
出願番号特願昭52-110357号
出願日昭和52年(1977)9月12日
発明者西崎 寛樹
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: ポリオレフイン廃棄物の液化処理方法、さらに詳しくいえばポリオレフイン廃棄物の熱分解生成物から 特定の品質の液状物を選択的に回収する方法。

発明の効果: 従来の液化処理法では、完全な液状物とはならずワックス常の生成物が得られ、 液状物になったとしても、30種以上の異なった成分の混合物として得られ、分離や精製が困難なため 利用分野が制限された。本発明では、分解温度の制御、精留条件の調整を適当に行うことにより狭い分子量範囲、 炭素数範囲を持つ比較的均質な常温で液状の炭化水素混合物を選択的に製造することができる。

発明の概要: ポリオレフイン廃棄物を熱分解し、その分解生成物を精留分離して液状物を回収するために、 熱分解温度を400〜460℃に維持し、精留部より分解生成物を抜き出して冷却凝縮させ、その凝縮液の一部を 精留部に還流させながら前記分解生成物の出口温度を300〜360℃の範囲に制御し、前記凝縮液として分子量 180〜250、炭素数11〜20のn-パラフイン及びオレフインを主成分とする常温液状物を選択的に得ることを 特徴とするポリオレフイン廃棄物の液化処理方法。

図面:

付図
1. 反応器
2. 加熱分解部
3. 空間
4,12. 取出口
5, 6. ホッパー
7. ダンパー
8. 固体又は融体
9. スクリューコンベア
10. モーター
11. 送入口
13. ポンプ
14. 導管
15,20. 排出管
16. 冷却水
17. 冷却器
18. 還流ジャケット
19. 還流管
21. 精留部