特許番号 | 第899286号 |
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出願番号 | 特願昭48-36985号 |
出願日 | 昭和48年(1973)3月30日 |
発明者 | 上田 成、 中田 善徳、 横山 慎一、 藤堂 尚之、 吉田 雄次、 石井 忠雄 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 炭化水素油を水素の存在下で赤泥と接触させバナジウム及びニッケルを除去することを目的とする。
発明の効果: 本発明は、アルミニウムの製造に際して、ボーキサイトよリアルミナを抽出した後の残渣(廃棄物)で、これまで処理に問題となっていた 赤泥を触媒として用いる方法で、経済的な見地ばかりでなく、アルミニウム工業にも貢献することができる。
発明の概要: 本発明の方法は単独で重質油の脱バナジウム、脱ニッケル及び脱硫が行えるが、公知の脱硫化反応と組合わせることにより 更にその効果は増大する。例えば、重質油を本発明の方法により、予めバナジウム及びニッケルを除去した後、公知のニッケル、コバルト、モリブデン等の 脱硫活性の高い触媒を用いて脱硫化反応させることにより、効果な脱硫化触媒の活性を長時間に亘って維持させることができる。
実験No. | 1* | 2** | 3 | 4 |
反応温度(℃) | 440 | 400 | 400 | 380 |
反応圧力(kg/cm2) | 220 | 195〜180 | 163〜158 | 157〜148 |
C1〜C5(%) | 9.2 | 3.6 | 3.4 | 1.9 |
C5〜300℃(%) | 64.7 | 34.3 | 37.7 | 15.9 |
300℃ +(%) | 26.1 | 62.1 | 58.9 | 82.2 |
水素消費量(kg/cm3) | 8.2 | 4.6 | 7.6 | 2.6 |
脱硫率(%) | 54 | 33 | 30 | 26 |
脱バナジウム率(%) | 89 | 94 | 90 | 78 |
脱ニッケル率(%) | 86 | 88 | 87 | 84 |
*は試料30g、**は赤泥を予備硫化しない場合。