特許番号 | 第884410号 |
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出願番号 | 特願昭46-77218号 |
出願日 | 昭和46年(1971)10月1日 |
発明者 | 上田 成、 前河 涌典、 牧野 和夫 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 高温高圧反応試験における高温高圧反応容器への試料の圧入方法及びその装置の開発を提供する。
発明の効果: 高温高圧反応容器を用い、回分式実験によって反応速度を求める場合、 従来は常温で容器に必要量の試料を入れ、反応ガスまたは加圧用の高圧ガスを充填した後、 所定の温度まで加熱し、一定時間保持して冷却後に反応による生成物を分析することにより反応速度を求めていた。 このため初期段階における反応速度の高い試料においては、昇温中の反応を無視できなかった。 本発明は、高温高圧反応容器に反応ガスまたは加圧用のガスを充填し、あらかじめ所定の温度に加熱しておいてから、 急速に試料を圧入するので、初期段階における反応速度の高い試料についても正確な実験を行うことができる。
発明の概要: 所要の試料の数倍程度の内容積をもつ高耐圧シリンダにフリーピストンを嵌合するとともに 脱着自在な蓋体を設けて、上記ピストンの下部に試料を充填し、かつ高温高圧容器に連結して、 ピストンの上部に上記容器内より更に高圧の流体を送り込んで試料を該容器内へ圧入するものである。 すなわちシリンダ内の試料はフリーピストンで強制的に押されて反応容器に極めて迅速に圧入される。
図面:
6 試料
7 高温高圧反応容器
8 圧力計
16 高耐圧シリンダ
17 ピストンリング
18 フリーピストン
19 蓋体
20 連結管
21,22,24,26 バルブ
23,25 導管