産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 多段式磁気選鉱法

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特許番号第670623号
出願番号特願昭42-10423号
出願日昭和42年(1967)2月20日
発明者佐山 惣吾
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 磁選機を用いた多段選鉱系統中において、消磁機を用い、磁選によって生成した凝集体を 解離させることによって、次段の選別機の性能を発揮させることを特徴とする選鉱法。

発明の効果: 従来の多段磁気選鉱法では、磁性粒子が凝集体をなし、この凝集体中に非磁性粒子が 抱え込まれるため、磁性物の分離が不完全であった。本発明では磁性粒子の凝集体を消磁機で解離させることにより、 磁選機の選別効率を上げることができる。

発明の概要: 第1図は従来の磁選法で、図中M1〜M4は磁選機、Fは給鉱、T1〜T4は非磁着物、 Cは磁着物をそれぞれ示す。砂鉄の選鉱を例として、従来の方法では、2段目以降の磁選機にかかる磁性鉱物は、 前段の磁選機により帯磁され永久磁石となるため、第3図Aに示すような凝集帯をなしている。 この凝集体中には、非磁着物(黒粒)が包含されており、磁選を繰り返しても、 磁性物を分離することは困難である。
 本発明は第2図に示すように、磁選機の各段間に消磁機D1〜D3を設け、磁性鉱物の消磁を行い、 凝集体を解離させることにより、磁性物と非磁性物の分離を良好にするものである。 第3図Bに示すように単体分離がなされるため、各段の選別効率を高めることができる。

図面:
付図