特許番号 | 第2884058号 |
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出願番号 | 特願平8-25794号 |
出願日 | 平成8年(1996)1月19日 |
発明者 | 小谷川 毅、 山本 光義、 吉田 忠、 佐々木 正秀、 永石 博志 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 水素分解反応によって、石炭分子を低分子化するのではなく、むしろ、これらの架橋鎖を残して、石炭分子中の芳香族環を選択的に水素化し、水素化深度の高い液化油を製造しようとする石炭の効率的直接液化方法を提供することを目的とするものである。
発明の効果: 本発明はルテニウム坦持各種金属酸化物触媒を用いることを特徴とする、高効率な石炭の直接液化方法に係るものであり、本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 該触媒によれば、石炭の直接液化反応条件下において優れた核水素活性を得ることが出来る。
(2) 375〜400℃ふきんの低温反応域で水素化深度の高い生成物収率を高めることが出来る。
(3) 高選択的核水素化活性を有するルテニウム坦持金属酸化物触媒を提供することが出来る。
発明の概要: 選択的な芳香族核水素活性を有するルテニウム坦持金属酸化物触媒を用い、炭素の芳香族類を比較的低温領域で直接水素化して高品質な液化生成物を製造することが出来る石炭の効率的液化方法。
実施例: Ru/酸化マンガン・酸化ニッケル触媒を用いてヤルーン炭の直接液化を試験をした。結果が示すように低温域ではプレアスファルテン収率の向上に、高温域ではオイル分収率の向上に高い効果のあることが確認されている。
(℃) |
(wt%) |
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46.4 |
7.9 |
16.2 |
37.7 |
25.4 |
34.6 |
2.3 |
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45.9 |
11.8 |
31.5 |
39.1 |
27.1 |
31.5 |
3.1 |
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27.2 |
13.8 |
46.8 |
32.6 |
28.6 |
35.7 |
3.1 |
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39.0 |
7.9 |
19.2 |
26.5 |
26.0 |
44.8 |
2.7 |