産総研北海道センター特許情報

発明の名称: ヒートポンプ装置

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特許番号第2545720号
出願番号特願平3-238371号
出願日平成3年(1991)9月18日
発明者佐山 惣吾、 武内 洋
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 地中採熱型のヒートポンプ装置を運転した場合、地中に埋設された熱交換器での 冷媒の気化量が少ないと、熱交換器に溜まる冷媒の液面が上昇することがある。 そして、冷媒の液面が過度に上昇すると、熱交換器は過冷却状態となって地中からの吸熱量が減少するとともに、 熱交換器の内部に油が溜まることがある。すると、地熱が伝導可能な管壁面積を有効に使うことができず、 冷媒と地熱との熱交換率の低下が生じ、ヒートポンプサイクルの効率が低下する。 この問題に鑑み蒸発器での冷媒の気化を効率良く行う構造のヒートポンプ装置を提供することにある。

発明の効果: 本発明によれば、冷媒は蒸発器において、蒸発器の内部で導入管より流下されるとともに、 ポンプにて吸い上げられて内壁に液薄膜になって接触し気化するとともに、 気化するまでポンプにて蒸発器の内壁を循環することができるので、冷媒を効率よく気化させることができる。 また、蒸発器の内部に液状の冷媒が充満されることを防いで、冷媒と地熱との熱交換率を高く維持でき、 ヒートポンプサイクルの効率を高くすることができる。そして、蒸発器の冷媒の液面が過度に上昇せず、 蒸発器の内部が液状の冷媒で充満されることを防ぐことができる。また、蒸発器に溜まる油などの不純物は、 ヒートポンプサイクルの運転と同時に、冷媒から油分離器で分離して排出することができる。

発明の概要: 地中からの採熱を効率的に行うため、地中に埋設された垂直型円筒状の熱交換器を 蒸発器とするヒーシポンプにおいて、冷媒を蒸発器内壁に液薄膜状に接触させ、油分離器を介して 圧縮機吸入側に接続した装置。

図面:
付図