特許番号 | 第1861373号 |
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出願番号 | 特願平2-40579 |
出願日 | 平成2年(1990)2月20日 |
発明者 | 小谷川 毅、 横山 慎一、 山本 光義、 前川 涌典、 吉田 諒一、 吉田 忠、 永石 博志 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 本発明は、従来の鉄系触媒と異なり、石炭液化用の高活性触媒及びそれを用いた 石炭液化方法を提供する。
発明の効果: 石炭液化の目的は石炭組成を水素化分解して低分子化すると同時に、 望ましくは、水素化深度の高い液化生成物を得ることにある。そのことによって二次水素化や アップレーディングに対するプロセス負担を軽減できる。本発明による触媒の使用によって、 従来よりマイルドな反応条件によって水素化深度が高く、効率の良い石炭液化法を達成できる。
発明の概要: ルテニウム含有物からなる石炭液化用触媒と、石炭を溶媒存在下及び ルテニウム含有触媒の存在下で水素と反応させることを特徴とする石炭の液化法。
実施例:
石炭にルテニウムを含浸した試料(実験番号1〜3)、各種担体にルテニウムを含浸した触媒を用いて、
水素加圧下、450℃までの昇温法で石炭を水素化分解した。
結果が示すとおり従来の鉄系触媒を用いては約80%の石炭転化率であったが、
本触媒では90%以上の成績を達成できている。
実験 No. |
触媒 | 石炭転化率 (wt・%) |
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種類 | 使用量 | ||
1 | Ru/C1 | - | 87.8 |
2 | Ru/C2 | - | 90.5 |
3 | Ru/C3 | - | 95.0 |
4 | Ru/Y | 0.5030 | 98.3 |
5 | Ru/K | 0.5020 | 94.8 |
6 | Ru/ZA | 0.5070 | 87.8 |
7 | Ru/SA | 0.5030 | 89.4 |
8 | Ru/Al | 0.5080 | 87.8 |